2020年7月2日
企業の支払い遅延、第2四半期は45.78%に増加
企業の支払い遅延が増加している。信用調査のシンガポール・コマーシャル・クレジット・ビューロー(SCCB)によると、第2四半期の支払い遅延は45.78%で、前期比で3.2ポイント、前年同期比で8.68ポイント、それぞれ増加した。支払期日から30日以上遅れた支払いが支払い遅延と定義される。
SCCBのオードリー・チア最高経営責任者(CEO)は「支払い状況の悪化は驚くに当たらない。同期のほとんどの期間、経済は事実上停止したからだ」とコメントした。経済活動は再開されたものの、ほとんどの企業の現金収支は引き続きひっ迫している可能性が高く、近い将来、支払い能力が改善すると考えるのは時期尚早だという。
建設、製造、小売り、サービス、卸売りの5分野のうち、小売業、サービス業の支払い状況が最悪だった。
小売業の支払い遅延率は51.22%で、前期比で9.72ポイント、前年同期比で15.03ポイント、それぞれ増加した。雑貨、飲食品、建材、園芸用品小売業者で特に支払い遅延が多かった。
サービス業の支払い遅延率は48.35%で、前期比で5.03ポイント、前年同期比で12.58ポイントの増加だった。エンジニアリング、教育サービス、ホテル・宿泊業で支払い遅延が目立った。