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経済

2020年7月2日

第3四半期の企業景況感、コロナの谷底から反転=D&B

 米国大手企業情報サービス、ダン&ブラッドストリート(D&B)が発表したマレーシアの2020年第3四半期の企業の景況感指数はマイナス13.33ポイントで、依然2桁台のマイナスながら、新型コロナウイルスの影響によって過去最低となった第2四半期マイナス21.86ポイントからは8.53ポイント改善した。前年同期の7.22ポイントからは20.55ポイントの下落。6月30日付ニュー・ストレーツ・タイムズなどが報じた。
 
 指数を構成する指標6項目はいずれもマイナスで、このうちの5項目が前期から改善した。「販売量」はマイナス19.20ポイントで前期比8.64ポイント上昇。「純利益」はマイナス22.40ポイントで、上昇幅は全項目で最大の17.8ポイントとなった。「販売価格」はマイナス7.20ポイントで3.11ポイント上昇。「新規受注」はマイナス12.0ポイントで14.8ポイント上昇。「在庫水準」はマイナス8.80ポイントで、11.82ポイント上昇した。一方、「就業水準」はマイナス10.40ポイントと、唯一前月から5.19ポイント下落した。6項目とも前年同期比では全て下落している。
 
 D&Bは、経済活動の再開と州間移動規制の緩和を受けて、20年は年末に向けて一定の回復が期待できるとみている。セクター別では金融と鉱業の見通しが明るい一方、サービス、製造、小売りは悲観的だ。

(提供:亜州ビジネスASEAN
 

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