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経済

2020年6月30日

高齢者のスマホ利用奨励で低料金プラン、政府が音頭取り

 通信4社は7月から高齢者向け超低料金のモバイルプラン「モバイル・アクセス・フォー・シニアズ」の提供を開始する。シンガポール・デジタル化室(SDO)の音頭取りによるもので、高齢者にスマホ購入のきっかけを与え、デジタル化の輪に取り込む。
 
 基本機能を搭載したスマホ(20Sドル/約1,500円)と月5Sドル(約380円)の加入料を組み合わせたプランで、5ギガバイトまで利用できる。使用量が限度を超えても追加料金はかからないが、インターネット接続速度が下がる。
 
 加入できるのは60歳かそれ以上の国民で、「コムケア」で生活支援を受けている、あるいは公営HDB賃貸住宅に居住していることが条件。シングテル、スターハブ、M1、TGPテレコムの4社が提供する。
 
 加入希望者はスマホ習熟教室に参加し、メッセージアプリ、QRコードスキャンなど少なくとも1つ、基本技術を習得しなければならない。
 
 通信4社と仮想通信事業者のサークルズ@ライフは別個に、高齢者向け手ごろな料金のモバイルプランも発表した。通信事業者は水曜日ごとに高齢者向けワークショップを開催し、スマホの使い方を教授する。
 
 SDOは5月に発足したばかりの政府機関。露天商、高齢者をデジタル社会に組み入れる活動を推進している。

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