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経済

2020年7月2日

第2四半期の民間住宅価格、2期連続で下落

 都市再開発庁(URA)によると、第2四半期の民間住宅価格指数は前期比1.1%下落した。4月初旬から2カ月間続いた、経済・社会活動を制限する「サーキットブレーカー」が影響した。活動制限でショールームは6月18日まで閉鎖が命じられた。価格指数の下落は2四半期連続。
 
 住宅の種類別では、土地付き住宅の価格が2.7%、コンドミニアムなど土地権利なしの住宅が0.6%、それぞれ下落した。
 
 サーキットブレーカーにもかかわらず下落が小幅だったことについてアナリストは、市場の強さを示すものとコメントした。しかし不動産仲介業者コリアーズ・インターナショナルのソン氏は、通年では住宅価格は5%下落する可能性があるとした。
 
 土地権利なし住宅のうち、中心部の住宅価格は0.1%下落。中心部の外縁部の住宅価格は1.9%の下落だった。
 
 郊外住宅の価格は横ばいで、アナリストは、販売価格がもともと手頃なこと、新規売り出しが少ないことが価格維持につながったとみている。
 
 ジョーンズラングラサール(JLL)によると、土地なし住宅の取引は急減しており、中心部の物件が67%、中心部の外縁部が31%、郊外の物件が17%、それぞれ減少した。土地付き住宅の取引も58%の大幅減だった。

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