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社会

2020年7月1日

20年の航空旅客5割減、航空委が予測を下方修正

 マレーシア航空委員会(MAVCOM)は、2020年の航空旅客数が新型コロナウイルスの流行によって前年比48.7〜50.3%減の5,430万〜5,600万人へと、09年以降で最悪の数値に落ち込むとの見通しを明らかにした。ニュー・ストレーツ・タイムズが報じた。
 
 3月下旬時点では36.2〜38.1%減の6,770万〜6,970万人と予測していたが、下方修正した。新型コロナの流行が長引く場合、最悪で55.5%〜56.9%の減少もあり得るとみている。
 
 6月上旬までにキャンセルされた国内外の航空会社の座席数は3,880万席で、従来予測の3,100万席を上回った。通年では国内線の35.2%、国際線の42.9%に当たる計4,880万席がキャンセルされると見込んでいる。
 
 MAVCOMは、国内の州間移動規制が6月上旬に撤廃されたことから、国内路線の方が海外路線よりも早く回復するとみている。ただ、世界的な景気悪化と入国規制措置によって、航空旅客数が新型コロナ以前の水準を取り戻すにはまだ時間がかかり、ワクチンの開発状況に左右されるとの見方だ。

(提供:亜州ビジネスASEAN
 

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