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経済

2020年6月29日

中国テンセント、マレーシアの動画配信大手を買収

 中国のインターネットサービス最大手、騰訊HD(テンセント・ホールディングス)は6月25日、マレーシアの動画配信大手アイフリックスを買収したと発表した。東南アジアで市場拡大を図る戦略の一環。買収額は非公開だが、消息筋は数千万米ドルと話している。ニュー・ストレーツ・タイムズなどが同日付で伝えた。
 
 アイフリックスは豪州株式市場への上場を計画していたが、新型コロナウイルス流行の影響で取りやめた。上場準備で行ったデューデリジェンスでは企業査定額が10億米ドル(約1,072億円)とされたが、テンセントはこれより大幅に安い金額で取得。関係者によれば、損失がかさみ、厳しい財務状況にあるという。
 
 アイフリックスは2015年にマレーシアで創業した新興企業。これまで調達した3億米ドル(約322億円)以上をもとに市場を拡大しており、東南アジアでは約2,500万人のアクティブ会員がいる。昨年には日本の動画コンテンツ配信で吉本興業と提携し、出資も受けている。
 
 テンセントは中国国外でも市場を拡大したい考え。昨年6月には初の海外進出先となるタイで動画配信サービス「WeTV」を開始している。

(提供:亜州ビジネスASEAN
 

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