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政治

2020年6月26日

ゴー第2代首相が政界引退、前進党の候補者に元軍人

 第2代首相を務めたゴー・チョクトン名誉上級相(79)が25日、政界引退を発表した。同日、野党議員として最長の29年間、活動した労働者党(WP)元書記長のロー・ティアキアン氏も引退を発表した。
 
 ゴー氏は1990年から2004年まで首相を務めた。リー・シェンロン首相への書簡で「80歳になれば以前のようなエネルギーはなくなる。健康なうちに引退し、スムーズに次世代に引き継ぎたい」と、次期総選挙に出馬しないことを表明した。IHHヘルスケア元首脳のタン・シーレン氏が選挙区を引き継ぐ。
 
 WPでは、議員を2期務めたチェン・ショーマオ氏(59)、プン・エンホアット氏(58)も引退する。ロー氏は引退の理由について「政党は1個人あるいは数人に依存してはならないと常々思っている」と語った。
 
 ゴー、ロー両氏の政界引退についてハリマ・ヤコブ大統領はフェイスブックへの投稿で「一つの時代の終わりを告げるもの」と書いた。
 
 各政党は候補予定者を続々発表しており、シンガポール前進党(PSP)は25日、5人の候補予定者を発表したが、元軍人が2人含まれた。野党から元軍人が立候補するのは珍しい。
 
 この2人は、マイケル・チュア氏(少佐で退役)とナダラジャ・ロガナタン氏(中佐で退役)。与党では軍出身者は多いが、退役時の地位は准将かそれ以上と高い。リー首相も元軍人。

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