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政治

2020年6月24日

野党も選挙の備えは十分、前与党議員率いる前進党が台風の目

 リー・シェンロン首相が議会解散、総選挙実施を発表したが、総選挙は予想されたところで、野党に驚きはなかった。与党議員を26年間務めたことのあるタン・チェンボク氏(80)率いるシンガポール・プログレス(前進)党(PSP)が台風の目になりそうだ。
 
 タン氏は開業医で、2011年の大統領選挙にタンという名字の3人とともに立候補。得票率は34.85%で、当選した元閣僚のトニー・タン氏に肉薄し世間を驚かせた。
 
 PSP以外では、シンガポール人民党(SPP)、国民団結党(NSP)、野党で唯一民選議員がいる労働者党(WP)、シンガポール民主党、人民権党が候補者を立てる。
 
 野党議員は最低12人。野党候補の当選者が12人に満たない場合、憲法規定に従い得票数の多い野党の候補者が選挙区を持たない議員に指名される。
 
 PSPは24人の候補者を立てる。当初44人の擁立を計画していたが、ほかの野党と協議の結果、野党票の分散を避けるため候補者を絞った。候補予定者にはガルフ・オイル・チャイナ元最高経営責任者ウォン氏、政策研究所の元研究員が含まれる。

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