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政治

2020年6月25日

首相弟のリー・シェンヤン氏が新党に加入、台風の目になる可能性

 リー・シェンロン首相の弟、リー・シェンヤン氏が新党のシンガポール前進党(PSP)に加わった。24日朝、タンジョン・パガー選挙区内にあるティオンバル・マーケットで開かれた朝食会で、党創設者のタン・チェンボク氏が党員証を手渡した。
 
 シェンヤン氏は党員服のポロシャツをまとい式典に臨んだ。しばらく前から党員になっていたが、コロナウイルス感染騒動で党員証授与式が遅れた。
 
 タンジョン・パガーは父親で初代首相の故リー・クアンユー氏が地盤とした選挙区。PSPはこの選挙区で候補者を立てる意向だが、シェンヤン氏は立候補の可能性について明言を避けた。
 
 入党の理由についてシェンヤン氏は「タン氏は国、国民にとり適切なことをする意思がある。より良いシンガポールを建設する展望を持っている」と語った。
 
 タン氏は「彼は建国者の息子であり、わが党に加わったということは、現政権が建国者の希望から離れていることを示している」と語った。
 
 シェンヤン氏は夕方行われたオンラインブリーフィングに登場し「与党は道に迷っている。国を愛し、市民であることを誇りに思うことと、与党に票を投じないことは矛盾しない」と語った。
 
 選挙委員会は24日、選挙運動期間中の追加の安全確保措置を発表した。候補者は市民に話しかける際は1メートルの距離をおき、飲食の時以外は常時マスクを着用しなければならない。

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