シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP議会を解散し総選挙を実施、投票日は7月10日

政治

2020年6月24日

議会を解散し総選挙を実施、投票日は7月10日

 リー・シェンロン首相は23日、議会を解散した。総選挙を実施する。候補者指名が30日で、選挙運動期間は7月8日までの9日間。これは選挙運動期間としての最低限。1日の冷却期間を置いて投票は10日。有権者数は265万人余り。投票は国民の義務で、10日は公休日とされる。
 
 総選挙は来年4月までに実施しなければならないが、リー氏は「サーキットブレーカー」解除第2段階の今、選挙を行う理由について、新型ウイルス感染が4月までに終息する保証はないこと、解除第2段階でも有権者が安全に投票できることを挙げた。
 
 国民向け会見でリー氏は「あなたが選ぶ政府は極めて重要な決定を行う。これらの決定はあなたの生命、生活に影響し、次期政権の5年の任期以上の、多くの年月にわたるシンガポールを形作る」と重大な分岐点にあることを強調した。
 
 独立後、13回目となる選挙で、2015年の前回選挙同様、野党はすべての選挙区で候補者を立てる見通しだ。争われる議席は93で、小選挙区が14、複数の候補者がグループで立候補し、政党で選ぶグループ選挙区が17。立候補の供託金は1万3,500Sドル(約104万円)。
 
 人の集まりは5人までに制限されているため、選挙運動はソーシャルメディアを活用したものになる。
 
 これまでの与党、人民行動党(PAP)の得票率は、リー氏が初めて首相として臨んだ06年が66.6%。11年は60.1%に急減したが、15年は69.9%に持ち直した。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP議会を解散し総選挙を実施、投票日は7月10日