シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP5月の非石油地場輸出は一転4.5%の減少、電子機器は堅調

経済

2020年6月18日

5月の非石油地場輸出は一転4.5%の減少、電子機器は堅調

 シンガポールの5月の非石油地場輸出(NODX=石油・再輸出を除く輸出)は142億Sドル(約1兆円)で、前年同月比4.5%の減少だった。2~4月のNODXが増加していたことからエコノミストは5月も増加を予想していた。
 
 NODXのうち電子機器輸出は12.5%増加した。集積回路(IC)、ディスクメディア、ディスクドライブがいずれも2桁の増加だった。
 
 メイバンク・キム・エン証券によると、在宅勤務の奨励で電子機器生産が増加した。電子機器生産大国である台湾と韓国でも同様に、電子機器輸出が増加した。
 
 電子機器以外の輸出は8.8%の減少だった。石油化学品が31%、調理済み食品が24.5%、エンジン、モーターが55%、それぞれ減少した。
 
 石油貿易・再輸出を含めた総貿易は705億Sドル(約5兆4千億円)で25%の減少だった。輸出が24%減、輸入が26%減だった。
 
 輸出市場上位10カ国・地域のうち、米国、日本、台湾向けは増加。欧州連合(EU)、インドネシア、中国、マレーシア、香港、タイ向けは減少した。
 
 OCBC銀行のセリーナ・リン主任エコノミストは「北京などにおけるコロナウイルス感染の再発は懸念材料であり、下半期の回復曲線は直線的にはならない」とコメントした。

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