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政治

2020年6月9日

自動車のSST税を年内減免、業界回復を後押し

 新型コロナウイルス流行で低迷する自動車業界の回復を後押しするため、政府は6月半ばから年末にかけて、乗用車の販売サービス税(SST)を減免する。国内で組立生産した車両については100%免除、輸入完成車(CBU)については50%減額する。ムヒディン首相が6月5日のテレビ演説で発表したもので、6月15日から12月31日まで適用する。ニュー・ストレーツ・タイムズが6日付で伝えた。
 
 業界からの反応は上々。マレーシア自動車協会(MAA)のアイシャ・アフマド会長は、SST減免で販売が上向けば、40万台まで引き下げた2020年の販売予想を引き上げる可能性があるとコメント。MAAは当初、20年の販売予想を60万7,000台としていたが、新型コロナの影響で引き下げている。
 
 貿易産業省傘下のマレーシア自動車・ロボティクス・IoT研究所(MARii)も今回の決定を高く評価。マダニ・サハリ最高経営責任者(CEO)は、減免時期が半年に限られており、「購入を検討している消費者の決断を早めることができる点で戦略性が高い」と評している。

(提供:亜州ビジネスASEAN
 

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