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政治

2020年6月1日

ドミトリー滞在の外国人労働者、政府が職場復帰の条件発表

 人材開発省は30日、ドミトリー(寄宿舎)に住む外国人労働者が職場復帰するための条件を発表した。労働者自身、雇用者、宿舎運営者が順守を求められる。
 
 運営者は労働者の出入り監視、異なる棟、階層での交流を防止するための障害物設置、健康状態のチェック、隔離施設整備を義務付けられる。「サーキットブレーカー」解除第1段階では、労働者は仕事以外の外出はできず、休日も外出できない。
 
 解除第2段階では休日は分散方式とした上で、用足しを目的とした外出を最長2時間認める。訪問できる娯楽施設は指定8施設のうちどれか1つ。移動では専用の輸送手段を使う。
 
 労働者は健康状態、所在地、携帯電話番号を人材省のアプリ上に通知し、また接触者追跡を可能にするアプリ「トレーストゥゲザー」をダウンロードしなければならない。
 
 労働者の現場への輸送では公共輸送機関は利用できない。トラック、バンの荷台を使う場合、1人当たり床面積を0.496平方メートル以上とする。規制なしの時と比べ25%の輸送能力減となる。輸送中、労働者はマスクを着用する。会話は禁止。

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