2020年5月29日
感染発症後21日目の健康な人は退院、外国との人の往来を段階的に容認
ガン・キムヨン保健相は28日、コロナウイルス感染の症状が出てから21日目の患者は、健康であれば退院させる方式を同日付で導入すると発表した。ただし、用心のため退院から7日間は自宅、またはドーミトリー(外国人労働者用共同寝室)滞在を義務付ける。免疫力が弱まっており、長期にわたり活性状態にあるウイルスを排出している患者にはこの方式は適用しない。
従来は、健康状態が一定期間良好で、24時間の間に2回、陰性との結果が出た患者を退院させていた。しかし国内外での事例から、発症してから2週間後には、検査でウイルスの遺伝子物質の痕跡が発見され陽性と判断されても、排出されるウイルスは不活性化しており、他人への感染はないことが分かったという。
米国、英国、アイルランド、エストニアなども同様の認識で、患者を発症から7~14日後に退院させている。
海外との人の往来では、ウイルス検査を条件に、感染が抑制されている国との間で再開する。しかし多数の出入国は許可しない。
往来が認められるのはビジネス面で必要不可欠な人材で、出入国時の検査を義務付ける。シンガポール入国に際しては感染者接触があったかを調べる「トレーストゥゲザー」アプリのダウンロードか、ウエアラブル装置の着用を義務付ける。
ローレンス・ウォン国家開発相は「社員が入国できないのであれば、別の国に業務を移転せざるを得ないと外国企業の経営者が判断する恐れもある」と説明した。