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政治

2020年5月25日

6月2日から可能な医療サービス発表、海外旅行では数カ国との往来を許可へ

 保健省は22日、「サーキットブレーカー」解除第1段階の6月2日から許可する医療サービスのリストを発表した。西洋医学に基づく医療サービスおよび代替医療であるアーユルベーダ、カイロプラクティック、整骨療法、さらに中国医学に基づく鍼治療は許可するが、ボトックス注射など美容整形は許可しない。
 
 入院患者を見舞えるのは最多2世帯の家族で、5人までを訪問予定者として登録できるが、一時に見舞えるのは1人。
 
 病院における外来診療は再開を許可する。医師は治療を緊急に必要としている人を優先する。これには、延期を要請されていた白内障手術、子どもの人工内耳手術、関節手術、不妊治療、糖尿病性足の検査が含まれる。ただウイルス感染拡大予防のため、省として遠隔診療を推奨するという。
 
 インフルエンザワクチン接種、軍隊入隊前の健康診断も再開を許可する。歯科治療(歯石取り、詰め物、義歯、矯正)も許可する。
 
 国営投資会社テマセク・ホールディングスが運営資金を出しているテマセク財団は、幼稚園、初等・中等学校、ジュニアカレッジの生徒にフェイスシールドと、手の消毒液2本(携帯用50ミリと詰め替え用500ミリボトル)を支給する。
 
 医療以外の、生活全般に関する規制緩和では、国民の海外渡航は引き続き延期を求める。居住者および長期査証所持者がこの勧告を無視して海外に行き、帰国から14日以内にコロナウイルスの症状が出て感染の疑いで入院した場合、入院・治療費は当人の全額負担とする。しかし感染リスクがシンガポールと同程度か、シンガポールより低い数カ国とは入国手続きを迅速に行えるようにするための交渉を持っているという。

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