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社会

2020年5月19日

HDBフラットに住む外国人建設労働、禁足が解除

 建設業に従事する外国人労働者のうち、公営住宅HDBフラットや民間住宅(ショップハウスを含む)に住んでいる者(8万5,000人)に対する外出禁止通告(SHN)が18日深夜をもって解除された。19日から外出が可能になるが、「サーキットブレーカー」に盛り込まれた措置は順守しなければならないため、食料の購入や医師の診断を受けるなど以外の不要不急の外出は制限される。
 
 SHNでは労働者本人のほか、扶養家族を含め18万人が影響を受けた。ドーミトリー(共同寝室)、工事現場の仮宿舎に滞在している外国人労働者の外出許可は、6月1日の「サーキットブレーカー」解除を待たなければならない。
 
 建設工事では地下深くにおける下水道用トンネル工事など、「サーキットブレーカー」施行で停止されたプロジェクトのうち緊急性のあるものから再開が認められるため、ほとんどの外国人労働者にとって仕事への復帰は先の話しになりそうだ。
 
 5人の同僚と共同生活しているインド出身のバラスブラマニアムさんは、テレビで映画を見、チェンナイにいる家族と話をし、廊下を上り下りする毎日だった。19日にはリトルインディアに行って持ち帰り用のインド料理を買うという。
 
 なお、ドーミトリー以外の場におけるウイルス感染は減少しており、過去1週間では1日平均3人になった。

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