2020年5月15日
経済復興計画、今月末までに発表へ=貿易産業相
政府は、新型コロナウイルス終息後の経済復興計画を今月末までに発表する見通しだ。アズミン・アリ貿易産業相が5月13日のオンライン講演で明らかにした。ザ・スター・オンラインが同日伝えたもので、骨子や具体的な内容については触れていない。
同相は、新型コロナの影響で多くの経済活動が停止し、失業率が跳ね上がったと現状を説明。電気・電子産業への打撃が最も大きく、損失額は72億8,000万リンギ(約1,800億円)に上ったとした。マレーシアの電気・電子産業は世界のサプライチェーンに組み込まれており、その分、世界的な景気減退による打撃が大きいとしている。
同相はまた、景気後退を和らげるため、既にほとんどの産業で事業を再開させていると説明。感染予防対策を講じながら事業活動を行うことで、より安全な環境で雇用が増えていくとしている。さらに、「(医療従事者など)最前線で戦う関係者のおかげで新型コロナを抑制することができた」とコメント。一方で教訓も大きかったとし、「デジタル化がいかに重要かを教えられた。今後の持続的な経済成長にデジタル化は欠かせない分野だ」と強調した。
(提供:亜州ビジネスASEAN)
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