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政治

2020年5月13日

立体駐車場の屋上を菜園に、自給率引き上げに貢献

 住宅開発庁(HDB)が所有する立体駐車場9棟の屋上で野菜が栽培される。自給率引き上げに貢献するためだ。
 
 シンガポール食品庁(SFA)は12日、アンモキオ、タンピネス、トアパヨ、ホーガン、チョアチューカン、センバワン、ジュロン・ウエストの立体駐車場の屋上を菜園にするための入札を開始した。センバワンとジュロン・ウエストの駐車場はそれぞれ2棟で、残りはそれぞれ1棟。面積は1棟当たり1,808~3,311平方メートルで、使用期間は3年。
 
 SFAは栄養ベースで食糧自給率を2030年までに30%に引き上げる目標を立てているが、コロナウイルス禍の発生を受け計画を早める。シンガポールは現在、食料の90%を輸入しており、ヘン・スイーキアット副首相は4月、補正予算案の趣旨説明に際し、食料サプライチェーンと食糧安全保障を強化する必要性を強調した。自給率は葉物野菜が14%、卵が26%、魚が10%。穀物は全量輸入している。
 
 SFAは下半期にさらに多くの立体駐車場の屋上を都市菜園に活用するための入札を実施する。HDBにとってはタウンの緑化、冷却化にもなる。工業ビルの屋上の菜園化も図る。

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