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社会

2020年5月7日

ステイアットホームでごみが増加、ゴミ収集業は超過勤務の毎日

 ウイルス感染拡大を防ぐことを目的とした「サーキットブレーカー」の施行で住民の外出が規制されたため家庭が出すごみが増えている。環境庁(NEA)によると、政府指定ゴミ収集業者(PWC)が4月に収集したごみは7万3,000トンで、前月より11%多かった。PWCは、公営住宅のHDBフラット、民間住宅(コンドミニアムなど)、ショップハウスから出るごみを収集している。
 
 一方で収集作業に当たっている労働者は470人で、コロナウイルス問題発生前と比べ14%少ない。収集作業員はマレーシア人が多く、同国が敷いた移動規制のためシンガポールに入国できない人が出た。また体調不良の作業員は5日間の自宅待機を義務付けられる。
 
 このため時間外労働が日常的になっており、会社は午前7時~午後7時としていた作業時間を、午後10時まで延ばしている。1日最長13時間働くという作業員もいる。ゴミ収集車運転手のタミチェルバン氏は通常より3時間多く勤務している。帰宅し、シャワー、食事を終えると10時という毎日だ。月収は2,800Sドル(約21万円)。
 
 ジュロン地域担当の収集業者はごみ扱い量の増加に対応するため、収集車を2台、リサイクル用車両を1台、増やした。

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