シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP全住民に布製マスクを配布、安全な距離規則違反の2社に罰金

政治

2020年5月7日

全住民に布製マスクを配布、安全な距離規則違反の2社に罰金

 チャン・チュンシン通産相は6日、再使用が可能な布製の国産マスクの全住民への配布を月末にも開始すると発表した。マスク配布はこれが3回目。着け心地がよく、フィルター機能が従来品より優れているという。
 
 住民はコミュニティーセンターや居住者委員会センター、また自動販売機でマスクを受け取ることができる。
 
 シンガポール政府は、コロナウイルスとの戦いは長期にわたると想定しており、マスク生産能力を強化している。チャン氏は「第2波の感染拡大の可能性を排除できない。このためマスク需要は急増の可能性がある」と述べた。同日確認された感染者は788人で、累計では2万人を超えた。
 
 人と人との距離を保つことを求めたセーフ・ディスタンシング規則違反で2社が罰金処分を受けた。監視に当たっているエンタープライズ・シンガポール(ESG)は2日間で20の作業場を視察し、グッドマン・エンバイロンメンタル・グループとベーカリー・デポにそれぞれ1,000Sドル(約7万4千円)の罰金を命じた。
 
 グッドマンは職員の健康状態、体温を調べるシステムを導入しておらず、職員間距離(1メートル)を守っていなかった。オーガニックカフェのセデーレを展開するベーカリー・デポは、従業員を複数の店に勤務させ、またマスク着用を怠ったという。

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