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経済

2020年5月6日

生物分解性プラスチックのRWDC、1億ドル超の事業拡大資金調達

 シンガポールに本社を置く、生物分解性プラスチックの開発業者RWDCインダストリーズが事業拡大資金として1億3,300万米ドルを、株主を含む複数の投資家から調達した。
 
 出資を主導したのはシンガポールのベンチャーキャピタルのビッカーズ・ベンチャー・パートナーズ、エネルギーの米フリント・ヒルズ、スイスの年金基金、ルクセンブルクの投資ファンドで、ほかに電力・ガス販売の米エバーソース・エナジーなどが出資した。
 
 RWDCは2015年、使い捨てプラスチックに代わるバイオポリマー(生体由来の高分子物質)であるポリヒドロキシアルカノエート(PHA)の生産を目的にキャラウエー最高経営責任者とローランド・ウィー会長が共同で設けた。PHAは微生物によって自然界で生産されるポリエステル。
 
 同社のプラスチックは数週間で土壌中、水中で分解され、毒性がないとの証明を、オーストリアの認証機関から得た。ストロー、台所用品、コップ、皿などに利用できる。
 
 RWDCは米ジョージア州に生産工場を建設する。アジアへの売り込みに備えシンガポールの職員数を増やす。

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