2020年5月6日
3月の小売業販売額は13%の大幅減、外食業に深刻な影響
シンガポール統計局は5日、3月の小売業販売額は推定33億Sドル(約2,479億円)で、前年同月比13.3%の減少だったと発表した。16.9%減だった1998年9月以来の大幅減だった。新型コロナウイルス禍が影響した。最も影響を受けたのは外食業で、観光客の減少などで売り上げは24%減少した。
ウイルス感染拡大を予防するための「サーキットブレーカー」の導入は4月7日で、民間エコノミストによれば、4月と5月の小売業販売額は一段の減少が予想されるという。
3月のコンピューター・通信機器販売額のうちオンライン経由の販売が41.2%(前月は30.4%)を占めた。家具・調度では16.5%(同14%)だった。外食業でもオンライン販売が増えた。
品目・業態別販売額では、スーパーマーケット、ハイパーマーケットの売り上げが35.9%増加した。食料品需要が増加したためだ。
ほかに売り上げが増加したのは、ミニマート・コンビニエンスストア、家具調度品、コンピューター・通信機器。家具調度、コンピューター・通信機器の販売増はテレワーク、自宅学習へのシフトが主因。
売り上げが減少したのは、衣類・履物、酒類、および腕時計・宝飾品、自動車、百貨店など裁量的支出。外食業ではレストランの売り上げが大幅減だったが、ファストフード店は小幅減にとどまった。