2020年5月6日
改憲で国会の複数個所での同時開催可能に、結婚式ではバーチャル立ち合い
シンガポール国会は5日、複数の場所で同時に国会を開くことを認めた改憲案を全会一致で承認した。結婚式の挙行に際しビデオ会議の利用を認めた結婚式・婚姻届け出法案も承認した。
改憲案を提出したグレース・フー院内総務によると、緊急事態では議員が1カ所に集まるのが困難あるいは危険というケースが考えられるという。
承認された新条項(第64A章)では、議会は1カ所に集う必要はなく、大統領が指定する2~3カ所に集まり、同時進行またはライブで議事を行うと規定した。フー氏によると、現時点ではこの条項を発動する必要性はない。
改定結婚式・婚姻届け出法は今月後半に施行の予定。デスモンド・リー社会・家族開発相によると、4月7日から6月1日の期間に結婚式を挙げる予定だったカップルは2,723組あり、事情により延ばせないカップルを配慮した。改定法では、式を挙げる男女は別の場所にいる立会人を証人にオンラインシステムを利用して挙式ができる。
一方マスク着用をめぐりまた事件があった。パラムジート・カウルという名の女性(40)が数回にわたり、飲食店街など屋外でマスクを着用していないことをとがめられ「私は主権者だ」と着用拒否を貫いた出来事で、公共の場における迷惑行為とコロナウイルス関連規則違反で提訴された。