シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP経済活動の段階的再開、政府は3つの要素を考慮

政治

2020年5月5日

経済活動の段階的再開、政府は3つの要素を考慮

 政府は経済活動の段階的再開に踏み切る際、ウイルス感染者数、世界情勢、検査・接触者追跡を考慮し、企業には就業慣行の変更を義務付ける方針だ。ウイルス対策特別作業班共同委員長のガン・キムヨン保健相とローレンス・ウォン国家開発相が4日、国会で発表した。同日の新規感染者は外国人労働者を中心に573人で、国民・永住者は5人。累計感染者数は1万8,778人。
 
 3条件のうち感染者数では、6月1日までの一定期間、一般市民社会での感染者がゼロか1桁台になり、外国人労働者向け宿舎での感染が抑制できれば、活動制限を緩和する。
 
 国境再開では、相手国を限定し当初は少数にとどめる。入国者には入国後の待機を義務付ける。
 
 経済活動を安全に再開できるよう、検査・接触者追跡を強化する。最終的にすべての住民を検査対象とするが、介護ホーム従事者・医療関係者への検査を優先し、次いで必須産業の労働者を検査する。
 
 「サーキットブレーカー」の解除後も企業は新たな就業慣行を採用しなければならない。ウォン氏は「解除後、以前の状態に戻ることはない」と述べた。テレワーク、時差就業、時差ランチ、衛生強化を義務付け、テクノロジーを最大限活用しこうした慣行の順守を確保する。
 
 市民生活ではマスク不着用で事件が起きた。国立公園管理局のセーフ・ディスタンシング監視官が、スンガイ・セラングーン公園連絡通路で植物を不法に切断していた、マスクを着用していなかった男性(61)に近づいたところ、鋭利な道具で胸や腕、手を刺されけがをした。

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