2020年5月4日
経済活動再開後も在宅勤務を奨励、製造業では生物薬剤などを優先
チャン・チュンシン通産相は5月3日のリモート記者会見で、5月12日から経済活動の一部の再開を認めるが、世界のサプライチェーンと複雑に絡み合っている生物薬剤、精密工学、石油化学品部門での再開を優先すると表明した。しかし在宅勤務が可能な社員には引き続き在宅勤務を奨励する。
製造業など在宅勤務が不可能な企業の場合、休憩室での従業間の安全な距離の確保、異なる作業チーム間の交流自粛を求める。
貿易の途絶を回避するため、空運、陸運、海運の接続性をシンガポールのためだけでなく、域内、世界サプライチェーンのために確保する。
サプライチェーン強化の一環としてチャン氏と日本の梶山経済産業相が1日、テレビ会談を行い、サプライチェーンの維持や経済の強靭化のため協力を深めることで合意した。
ウイルス禍の経済への影響を緩和するため、必要物資の供給を支えるサプライチェーン機能を確保する。感染収束後を見据え、デジタル協力を推進する。
デジタル分野での官民協力の一つとして、オンライン上で日本と東南アジア諸国連合(ASEAN)などの企業間連携を促進する「デジタルトランスフォーメーション(DX)プラットフォーム」を立ち上げ、サプライチェーンのデジタル化、遠隔医療・教育の分野で協業を促進する。