シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP3月の工業生産は驚きの17%増、薬品生産が激増

経済

2020年4月27日

3月の工業生産は驚きの17%増、薬品生産が激増

 経済開発庁(EDB)は24日、3月の製造業生産高は前年同月比16.5%増加したと発表した。製薬を含むバイオ医学部門の生産が91.4%増加したことが影響した。経済活動の制限を根拠にエコノミストは生産高の減少を予想していた。
 
 バイオ医学部門のうち、薬品、生物製剤の生産が127%増加した。DBS銀行のエコノミスト、シア氏によると、インドが3月4日から特定の薬品の輸出を停止したため、シンガポールに注文が流れた可能性があるという。
 
 バイオ医学部門を除いた生産高は前年同月と同じだった。新型ウイルス感染問題の影響は、感染防止のための「サーキットブレーカー」が導入された4月に顕著に表れるとEDBは予想している。
 
 ほかの部門では、精密工学は21.2%、リグ、造船など輸送工学は7.6%、化学は0.8%、それぞれ生産が増加した。
 
 電子部門は9.2%減だった。すべての生産種目の生産が低下した。その他製造部門(飲食品、タバコ、印刷など)は7.9%の減少だった。
 
 3月の製造業生産は前月比では21.7%の増加だった。バイオ医学部門を除くと2.5%の増加になる。
 
 第1四半期の実質国内総生産(GDP)は、1月と2月の経済統計で判断した速報値で2.2%の減少だったが、3月の製造業を考慮しエコノミストは1%前後の減少に修正した。

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