シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPケッペルと中国港湾工程の連合体、廃棄物発電所工事を落札

経済

2020年4月23日

ケッペルと中国港湾工程の連合体、廃棄物発電所工事を落札

 シンガポール環境庁(NEA)は22日、西部トゥアスにおける廃棄物発電所事業を政府系ケッペルが中核の企業連合に15億Sドル(約1,136億円)で発注したと発表した。1日2,900トンの廃棄物を処理し電力を生産する施設と、同250トンの廃棄物から有用物質を回収する施設を、トゥアス・ネクサス総合廃棄物管理施設(IWMF)第1期として建設する。循環経済の推進に役立つという。
 
 連合体の構成員と工事分担比率は、ケッペル・シーファーズ・エンジニアリング・シンガポール(48%)、中国交通建設子会社の中国港湾工程(31%)、政府系STエンジニアリング・マリーン(21%)。
 
 公益事業庁(PUB)のトゥアス水再生プラントの隣接地に建設する。完工は2024年の予定。
 
 IWMFでは最先端の廃棄物処理技術を導入し、資源回収率を高める。発電プラントでは施設運営に必要な電力を生産し、余剰分は送電網に供給する。NEAはスラッジ焼却工場、食品ごみ処理工場の入札も別個に実施しており、IWMFは、焼却可能な廃棄物、PUBから排出された脱水スラッジ、分別した食品ごみを全て処理できる国内初のプラントになる。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPケッペルと中国港湾工程の連合体、廃棄物発電所工事を落札