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経済

2020年4月23日

チャンギ空港がまるで貨物空港に、旅客機の貨物機転用も

 旅客の激減でチャンギ国際空港を運営するチャンギ・エアポート・グループ(CAG)は航空貨物に注力しており、日本航空(JAL)を含む複数の航空会社が旅客機を貨物輸送に転用している。
 
 3月に同空港を利用した旅客は前年同月と比べ70%減少した。一方、貨物航空会社の輸送需要は堅調だ。旅客航空会社で旅客機を貨物機として利用しているのは、JAL、シンガポール航空(SIA)、キャセイパシフィック航空など20社で、シンガポールから30の都市に貨物を輸送している。
 
 チャンギ空港で扱われる航空貨物のうちこれまで、貨物航空会社が35%を処理してきたが、現在は90%に上る。4月第1週の、貨物を輸送した航空機の運航便数は780本で、1月第1週の315便を大きく上回った。このためSATSなど地上業務会社は現場職員を増やし対応している。昨年通年のチャンギ空港の航空貨物取扱量は200万トンで、今年第1四半期は約45万トン。
 
 往来貨物には防護服、試薬などの医療品やマスクが含まれる。政府がニュージーランドと交わした必需品供給協定に基づく食肉(牛肉、子羊肉など20トン)のシンガポールへの初輸送もあった。

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