シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP航空貨物運賃が急騰、便数大幅削減で貨物スペースが激減

経済

2020年4月14日

航空貨物運賃が急騰、便数大幅削減で貨物スペースが激減

 航空貨物運賃が急騰している。一方、海上輸送でも海運会社によるブランクセーリングが増加しており、貨物輸送に支障が生じている。ブランクセーリングは、寄港地を飛ばす抜港や航海のキャンセルを意味する。
 
 ほとんどの航空会社が9割余りの旅客便の運航を取り止めており、旅客機の貨物スペースが急減している。このため貨物混載業者アライアンス21のオン最高経営責任者(CEO)によれば、運賃が高騰している。
 
 航空貨物代理店業SAAA@シンガポールのリー会長によると、需要が供給を上回っているため運賃は毎日変わっている。航空会社の運航予定は定まらず、標準的運賃は存在しないも同然だという。
 
 郵便のシングポストも事情は同じで、各国との発着便の取り止め、貨物の遅れで郵便物、荷物の発送、受け取りがままならない。
 
 香港系物流会社ブヤンドシップのチャンCEOによると、航空貨物運賃はウイルス禍発生前の1キロ4~5米ドルに対し、現在は23~24ドルに高騰している。
 
 海上輸送ではブランクセーリングが増加している。アジア・欧州間航路では75便がブランクセーリングで、うち29便がウイルス禍を理由とするものだ。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP航空貨物運賃が急騰、便数大幅削減で貨物スペースが激減