2月の鉱工業生産5.8％増、天然ガス生産が拡大

　マレーシア統計局が4月13日発表した2020年2月の鉱工業生産指数（IPI）は、前年同月比で5.8％上昇した。上昇率は前月の0.6％から大きく拡大し、17年8月以来、2年6カ月ぶりの高水準となる。天然ガスの生産が急増。旧正月休暇のズレも影響したとみられる。
 
　業種別の上昇率は、前月にマイナスだった鉱業（6.1％）と電力（6.8％）がプラスに回復したほか、製造業（5.6％）が約2年ぶりの高い伸びとなった。
 
　鉱業では天然ガス（12.0％）が急伸し、原油（マイナス0.5％）は下落幅が縮小。製造業は、7分野のうち食品・飲料・たばこ（4.5％）が前月のマイナスからプラスに転換し、自動車を含む輸送機器・その他（4.9％）など残り6分野はいずれも伸びが加速した。
 
■製造業売上高2.6％増
　統計局が同日発表した20年2月の製造業売上高は、前年同月比7.0％増の1,106億リンギ（約2兆7,573億円）だった。全7分野がプラスとなり、上昇率は石油・化学・ゴム・プラスチック（9.4％増）が最大。輸送機器・その他（5.8％）は前月から伸びが加速した。
 
　製造業の従業員数は1.6％増の227万7,882人。支払われた労賃は4.4％増の76億840万リンギ（1人当たり3,340リンギ）だった。
（提供：亜州ビジネスASEAN）