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社会

2020年4月13日

飲料大手F&Nの酪農用地買収、期限切れで破談に

 タイ大手財閥TCCグループ傘下のマレーシア飲料大手フレイザー&ニーブ・ホールディングス(F&N)は4月9日、ペルリス州で酪農用地を買い取る計画がとん挫したと発表した。売買契約の前提条件として、8日までに経済省の承認を得る必要があったものの、活動制限令下で間に合わず、土地所有者の同国製糖大手MSMマレーシアに契約を取り消された。
 
 完全子会社のF&Nアグリバレーが昨年10月に売買契約を締結。農地4,454万平方メートルを1億5,600万リンギ(約39億2,200万円)で取得し、加工場などの建設により生鮮ミルクを一貫生産する酪農拠点を開発する計画だった。
 
 MSMは農地をアブラヤシ、ゴム、マンゴーのプランテーションに利用。売却の理由を「運営コストが高い非中核資産の放出により、製糖事業に経営資源を集中する」と説明していた。
 
 F&Nは炭酸飲料など各種飲料を手掛け、乳製品事業では「マグノリア」「ファームハウス」ブランドの生鮮牛乳や、「カーネーション」ブランドの練乳などを生産販売している。
(提供:亜州ビジネスASEAN
 

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