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経済

2020年3月31日

シンガポールドル安を容認、新たなクラスターは3カ所

 シンガポール金融管理庁(MAS=中央銀行に相当)は30日、経済縮小が確実な事態にかんがみ、Sドル相場を、主要貿易相手国の通貨に対し緩やかな上昇を容認するとの方針から、今の相場を維持するとの方針に転換したと発表した。
 
 変動幅は変更しないが、変動の中央値を変動幅の下半分の中央に変更する。中央値の変更は米国発の金融危機があった2009年以来。またMASが変動曲線と中央値の両方を同時に変更したのは初めて。
 
 シンガポールが貿易立国のためMASは金利ではなくSドル相場の操作を金融政策の柱にしている。
 
 政策声明でMASは「今年、国内経済は1~4%縮小する見通しだ」とした上で、金融政策は、雇用確保のための予算措置、短期金融市場オペレーションを通じた資金流動性の金融機関への供給を補完するものだとした。
 
 一方、保健省によると、新型ウイルス感染では新に3つのクラスターが確認された。セレター・ノースリンク2にある外国人労働者向け宿舎のPTTロッジ1B、ブキティマのサービスアパート「ウィルビー・レジデンス」、およびボートキーのヒーローズ・バー。

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