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経済

2020年3月31日

DBSが中古自動車ローンでシェア拡大、規制緩和が後押し

 DBS銀行は、ホンリョン・ファイナンス、マレーシア系メイバンクの2強支配だった中古自動車ローン市場において1年間でシェアを2倍にした。2018年以前、DBSで中古車ローンは自動車ローンの10%だったが、現在では20%に拡大している。
 
 DBSはシンガポール金融管理庁(中央銀行)が16年、自動車ローン規制を緩和したことから力を入れ始めた。自動車ローンの額は購入価格の50~60%だったが、60~70%に引き上げられ、期間も5年から7年に延長された。
 
 DBSのネルソン・ネオ氏によれば、新車購入権(COE)発行枚数はこの先減少する見通しで、中古車需要が衰えることはないと判断したという。
 
 中古車ローンの金利は年2.28%前後と業界最低水準に設定している。販売業者との関係強化、デジタル化もシェア拡大の要因だ。
 
 DBSは昨年10月、ローン申し込み手続きを完全デジタル化した。紙の書類への書き込み、支店窓口に出向いての申請が不要になった。中古車販売店との関係強化では、ローン紹介件数が過去2年間で30%増加した。

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