2020年3月30日
2月のホテル客室稼働率は51%、客室収入は41%減少
シンガポール政府観光局(STB)の発表によると、2月のホテルの客室稼働率は51%と前年同月の88.5%を大きく下回った。新型コロナウイルス感染発生の影響だ。
販売可能客室1室当たり平均収入(RevPAR)は41%減の117Sドル(約8,800円)だった。
規模別で影響が大きかったのは客室数300室以上の大型ホテルで、客室稼働率は39.5ポイント下落の51.4%。RevPARは125Sドル(約9,400円)だった。中規模ホテル(客室数101~299室)の稼働率は35.4ポイント低い52.1%で、RevPARは114Sドル(約8,600円)。客室数100室以下の小規模ホテルの稼働率は26.6ポイント低い46.2%で、RevPARは71Sドル(約5,300円)だった。
ランク別で客室稼働率が最も低下したのは高級ホテルで、46.8ポイントの低下だった。不動産仲介のナイト・フランク・シンガポールによると、高級ホテルは会議・報奨旅行・展示会(MICE)用の利用が多く、こうした活動の自粛で利用が急減した。
国境や町の封鎖が世界各地で実施され始めたのは3月で、同月のホテル稼働率はさらに低下が予想される。