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政治

2020年3月26日

航空・海上貨物の自由な往来を確保、域内6カ国と合意

 シンガポールは域内6カ国と、航空・海上貨物の自由な往来を確保することで合意し、24日、協定を交わした。必需品の確保が目的。
 
 協定を交わした相手は、ニュージーランド、豪州、ブルネイ、カナダ、チリ、ミャンマーで、通産担当大臣が「貿易ルートが閉じられず、必需品を含む円滑なモノの流れを維持することは互いの利益となる」との共同声明を出した。輸出規制など貿易上の障壁、医療品など必需品の輸出制限の回避を図る。必需品には、食品、および試薬、診断装置、防具など医療関連品が含まれる。
 
 シンガポール通産省によれば、医療器具は複数国で分散生産されることが多く、材料、パーツはスムーズな移動が許容されるべきだという。
 
 チャン・チュンシン通産相はフェイスブックへの投稿で「各国はグローバル貿易を脅かす政策を採用するのではなく、ウイルスへの戦いで力を合わせなければならない」とした。
 
 ウイルス騒動がパンデミック(世界的流行)と世界保健機関から宣言されて以降、一部の国・地域では薬品、マスクなどの輸出を制限している。
 
 シンガポールは食料、医療品などの必需品を、備蓄、国内生産、調達先の多様化の3手段で確保し、今回のような事態に備えてきたという。

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