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政治

2020年3月26日

シンガポールは重大な局面に、学校閉鎖も=ウォン大臣

 ローレンス・ウォン国家開発相(ウイルス対応特別作業チーム共同委員長)は25日の国会で、新型コロナウイルスとの戦いでシンガポールは重大な局面を迎えているとし、学校や一部企業の閉鎖など、さらに厳格な封じ込め措置をとる可能性に言及した。
 
 ウォン氏は「公衆衛生の立場から必要な措置をとる。命を守り、感染拡大の勢いを弱めるのが先で、経済対策はその後になる」と述べた。25日に確認された感染者は73人と日ベースの過去最多。
 
 特別作業チームが結成されたのは2カ月余り前だが、ウォン氏は「何年も前から活動しているように感じる。しかし長期にわたる戦いの始まりに過ぎない。年内は続き、年を越す可能性もある」と述べた。
 
 14日間の自宅待機を指示された人は3万8,000人になった。都市封鎖の可能性を議員から問われたのに対しウォン氏は、感染が新たに確認された人の多くが輸入症例であれば隔離が可能なため、追加の感染抑制措置は不要だが、国内感染、特に感染源が特定できない症例が増加を続けた場合、学校閉鎖や、生活に不可欠とみなされない職場の閉鎖もあるとした。
 
 多人数での集まりの自粛要請にもかかわらず、外国人家政婦が公の場に大勢で集まり休日を過ごしていることから、人材開発省は監視を強化し、解散命令に従わない家政婦の就労査証を取り消す。家政婦のたまり場は、ラッキープラザ、ペニンシュラ・プラザ(通称リトルビルマ)など。
 
 宗教施設での勤行、集まりは4月末まで中止されるが、宗教的指導を求める信者を配慮し、施設自体は閉鎖を強制されない。

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