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経済

2020年3月25日

損害保険業界、昨年は3千万Sドルの赤字に

 シンガポール損害保険協会(GIA)の発表によると、損保業界全体の昨年の引き受け収支は2,800万Sドル(約21億円)の赤字だった。保険金支払い請求の増加が赤字の理由だ。
 
 損保は、自動車、医療、不動産、使用者賠償責任、旅行の各部門が全体の70%を占めており、引き受け損失は4,340万Sドル(約33億円)だった。個人障害保険は1,720万Sドル(約13億円)の黒字だった。
 
 業界全体の保険料収入は前年比8%増の41億Sドル(約3,150億円)。最大は自動車保険で、保険料収入は微増の11億2,000万Sドル(約861億円)。しかし保険金請求が増加し、収支は1,740万Sドル(約13億円)の赤字だった。
 
 昨年は配車アプリ業者から仕事を請け負う個人ハイヤーの乗用車台数が増加した。自家用車より使用頻度が高く、事故も起こりやすいという。実際、昨年の交通事故数は前年より1.4%多かった。
 
 医療保険部門の保険料収入は14%増の6億6,680万Sドル(約512億円)で、収支は1,120万Sドル(約8億円)の赤字だった。保険金請求は8%増で、年々増加傾向にある。
 
 雇用者が加入する使用者賠償責任保険は建設業の活況を背景に保険料収入が9%増加した。労災補償額は829万Sドル(約6億円)。

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