シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP2月のコアCPIがマイナスに、補正予算を上程へ

経済

2020年3月24日

2月のコアCPIがマイナスに、補正予算を上程へ

 統計局が発表した2月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比0.3%の上昇だったが、CPIから住宅賃料と、自家用車所有にかかわる経費を除いた、より生活実感に近いコアCPIは0.1%の下落だった。コアCPIの下落は10年ぶり。サービス、特に航空運賃、レジャー費の下落が主因だ。
 
 中国発コロナウイルスの感染が世界的に拡大し経済への影響が長引く見通しのため、政府は27日、補正予算を国会に提出する。シンガポール金融管理庁(MAS)は4月に予定していた半年ごとの金融政策発表を3月30日に前倒し実施する。
 
 CPIの項目のうち、衣類・履物価格は2.7%、医療費は1.5%、レクリエーション・文化活動費は1.5%、それぞれ下落した。運輸費は1.7%、食品価格は1.6%、通信費は1.1%、それぞれ上昇した。
 
 MASと通産省の共同声明によると、旅行関連費用はこの先下落が予想される。消費低迷で、必需品以外の商品・サービスの値上がりは抑制される見通しだ。
 
 ヘン・スイーキアット財務相・副首相はフェイスブックへの投稿で、27日に補正予算案を国会に提出すると明らかにした。本予算提出からわずか5週間後の補正で、感染拡大の経済への影響が甚だしいことを示すものだと述べた。シンガポールがこれほどの危機に陥ったことはないという。

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