2月のインフレ率1.3％、前月から減速

　マレーシア統計局は3月25日、2020年1月の消費者物価指数（CPI、2010年＝100）が122.4となり、前年同月から1.3％上昇したと発表した。上げ幅は前月の1.6％から縮小。前月に大きく伸びていた運輸が2.4％に減速した。生鮮食品と政府による価格統制品を除くコア指数の上昇率も前月を下回り、1.3％だった。
 
　CPI上昇率は12品目のうち11品目でプラス。運輸を含む7業種で前月から減速した。上げ幅は雑貨が2.5％で最も大きく、食品は0.8％。12品目のうち唯一のマイナスとなった衣類・履物は、マイナス1.1％と前月から下げ幅が縮小した。
 
　格付け会社RAMレーティングスは24日発表したリポートで、20年通期のCPI上昇率が前年比で0.7％にとどまると予測。原油価格の下落や新型コロナウイルスの感染拡大に伴う経済活動の停滞を受け、当初予測の1.7％から下方修正した。
 
　19年の上昇率は0.7％。20年は政府が燃料補助金の対象を狭めることでインフレが加速するとの見方が広がっていた。

（提供：亜州ビジネスASEAN）