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社会

2020年3月10日

タイ、マレーシアが入港拒否のクルーズ船、接岸

 タイとマレーシア当局から入港を拒否されたイタリアのクルーズ船「コスタ・フォーチュナ」が10日、シンガポール港の岸壁に接岸した。保健省が認定した医師が、過去14日間にイタリアに滞在したことのある旅客を診断し、新型コロナウイルスに感染していないかをみる。呼吸器系疾患の症状を呈している旅客は国立感染病センターに搬送され、それ以外の旅客は直ちに空港へ輸送される。
 
 残りの旅客は検温を受けてもらい、熱のある者は綿棒による検査の対象となる。綿棒検査を拒否した者は入国できない。
 
 クルーズ船はコスタ・クルーズの所有で、シンガポールが母港。2週間前にシンガポールを出港し、タイのコサムイとレムチャバン、カンボジアのシアヌークビルを訪問した。3日、シンガポールに戻った後、5日にマレーシアのランカウイに寄港した。
 
 その後、タイのプーケット、マレーシアのペナン、ポートクランに寄る予定だったが、両国が敷いた新規制で入港を拒否された。
 
 保健省医療サービス部長のケネス・マク氏は、航空機の往来を禁止しないのと同様、シンガポールを母港とする船を今後も受け入れると表明した。
 
 感染のリスクがあることを承知した上で、警戒を怠らず、感染者がいないかを厳密に調べ、いた場合は隔離措置を講じ、人から人への感染を防ぐと説明した。

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