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経済

2020年2月26日

手を使わない改札機通過、システム入札を陸運庁が開始

 陸運庁(LTA)は鉄道、バスの乗車料金支払いに、交通カードを端末にタッチしなくてもよい「ハンズフリー」システムを導入するため、システムの設計と試験運用の事業を入札にかけた。車椅子利用者ら、手を使いカードを端末にタッチするのが困難な人のための料金決済手法だ。
 
 入札書類によると、無線自動認識システム(RFID)か近距離通信技術のブルートゥースのいずれかを採用し、組み込み式センサーでカード情報を読み取る。
 
 LTAは2015年に初めて「ハンズフリー」方式導入の可能性にふれ、18年6月から11月にかけ4つのMRT駅で試験運用を実施したが、どのような成果があったかは公表していない。
 
 料金決済機器としてLTAはスマートフォンかウエアラブルを想定している。利用者が機器をポケットやバッグに入れたまま改札機を通過できるようにする。
 
 改札機近くを通る人と改札機を通る人とを識別できるほどの高度な「知能」のシステムであることが条件。
 
 LTAは「ハンズフリー」システムを最終的に、バス6,000台、MRT改札機400台に設置する計画だ。

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