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経済

2020年2月26日

ブレッドトークが上場廃止へ、コロナウイルスで経営がさらに悪化

 パン菓子のブレッドトークが上場を廃止する。創業者会長のジョージ・クエック氏が所有するBTGホールディングは残余株を1株77セントで公開買い付けに付すと発表した。
 
 同社は24日夜、第4四半期決算を発表したが、810万Sドル(約6億円)の赤字だった。通期決算でも520万Sドル(約4億円)の赤字を計上した。
 
 BTGホールディングが発行済み株式の90%超を手中にした時点で、買い付けが成立する。
 
 ブレッドトークは決算書で、シンガポール、中国、香港を含め主要市場における経営環境は引き続き厳しいとした。香港では長期にわたる反政府デモで経営が悪化した。今年はコロナウイルスの感染拡大による影響が出ているという。
 
 DBS銀行のアナリストは、買い取り提示価格は1株資産より高いとして提案に応じるのが望ましいとの見解を示した。77セント以上での買い取り提案は期待できないという。
 
 CMCマーケットのアナリストも、シンガポール、中国、香港、台湾、タイではウイルス騒動で消費者心理が冷え込んでおり、買い取り提案に応じるのが得策との意見だ。
 
 ブレッドトークでは昨年から今年にかけ最高経営責任者、最高財務責任者が会社を去った。

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