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社会

2020年2月26日

教会での集団感染の原因は武漢からの旅客、韓国の2都市からの入国を規制

 シンガポール保健省は25日、2つの教会における新型コロナウイルスの集団感染の感染経路と感染源を突き止めたと発表した。
 
 血清学を利用した接触者追跡方法で突き止めたもので、中国湖北省武漢から入国した中国籍の夫婦(患者8と患者9)がウイルス拡散の原因を作ったという。
 
 デューク・NUS医学校が開発した血清検査で感染経路を追跡した。感染を受けた身体が生成する抗体を調べる方法で、抗体は体内に数年とどまるため、肺炎から回復した患者でも感染の有無が特定できるという。
 
 患者8と9はライフ・チャーチ・アンド・ミッションズのミサに参加した。この2人から、ミサに参加していたシンガポール人夫婦(患者83と91)が感染した。
 
 患者83と91はメイ・ホワン・ドライブの住宅で行われた春節の祝宴に参加したが、その場にグレース・アセンブリー・アンド・ゴッド教会の職員(患者66)がおり、この職員からほかの職員、さらには教徒に感染が広まった。
 
 韓国のテグ(大邱)と清道(チョンド)郡で集団感染が発生したことから、シンガポール当局は同地からの入国を26日から規制する措置を講じた。
 
 大学は韓国との交流プログラムを取り止め、韓国に留学している学生には帰国を勧告した。
 
 感染拡大で航空便の削減を余儀なくされているシンガポール航空グループでは、500人余りの客室乗務員と50人のパイロットが余剰人員になっている。このため新規採用凍結、無給休暇の取得要請など経費削減措置を講じる。

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