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経済

2020年2月25日

中国以外で感染者が急増、経済への影響は長期化

 中国本土以外で新型コロナウイルスの感染者が急増しており、貿易に依存するシンガポール経済は当初予想された以上の深刻な影響を受ける可能性がある。
 
 先週末にかけ、韓国、イタリア、イランで感染者が急増した。パンデミック(世界的流行)の懸念が生じており、世界各地で株価が下落した。中国以外でも感染が拡大したことで、経済への影響は一過性にとどまらない見通しだ。
 
 野村インターナショナルのシンガポール駐在エコノミスト、パラシュールズ氏は、景気下降は深刻で、回復には時間がかかると予想している。
 
 韓国南部のテグ(大邱)では感染者が3日連続で100人以上増え、累計で600人を超えた。当局はテグを事実上封鎖。航空会社はテグ便の運航を停止した。
 
 ウイルス封じ込めに各国が苦労していることを示すもので、パラシュールズ氏は経済への影響はさらに大きくなる可能性があるとしている。
 
 シンガポール政府は既に、今年の経済成長率予想を下方修正した。OCBC銀行のエコミストは「シンガポールは金融センターを持つ、開かれた経済体であり、世界的なリスク回避の影響を受ける。しかしシンガポールに限ったことではない」と述べた。
 
 パンデミックへの恐れから投資家は、株、通貨などリスク資産から、金、長期債など安全資産に逃避している。

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