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経済

2020年2月25日

日本の介護付き老人ホーム5つ、SPHが53億円で買収へ

 新聞発行、不動産投資のシンガポール・プレス・ホールディングス(SPH)は日本の介護付き有料老人ホーム5つを総額52億6,000万円で買収する。SPHが海外の高齢者介護施設を購入するのは初めて。
 
 購入物件のうち3つは北海道、残りは東京と奈良にある。ベッド数は全体で365床。北海道の施設の1つが2009年に建てられた以外は築年数が少なく、2~3年前に建設されたものばかり。3月中の取引成立を予定しており、成立後に詳細を明らかにするという。運営は引き続き、現在の運営会社に委託する。
 
 買収は総合資産運用会社ブリッジ・シー・キャピタル(本社・東京)との提携事業。両社は昨年10月、日本の有料老人ホーム、介護施設、医療モールに投資するファンドを設定することで合意した。SPHの当初出資額は5,000万Sドル(約39億円)。医療モールとは、同じ建物やエリアに、複数の診療科目の開業医や調剤薬局が集積して、医療サービスを提供する施設。
 
 SPHのアンソニー・タン副最高経営責任者(CEO)によると、シンガポールや日本など高齢化が急速な国では高齢者介護ビジネスは拡大が期待できるという。

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