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社会

2020年2月3日

新型ウイルス感染者にシンガポール人も、入国制限を厳格化

 シンガポール人の武漢ウイルス感染が確認された。30日に武漢からスクート便で帰国した92人のうちの2人で、この結果シンガポールで確認された感染者数は2日の時点で18人になった。残りの16人はいずれも中国籍で、武漢から入国していた。
 
 当局はシンガポールへの入国規制を強化した。1日付で、過去14日間に中国本土に滞在歴のある者の入国を拒否する。
 
 中国発行の旅券を持つ者のチャンギ国際空港での乗り継ぎを拒否する。しかし最近、中国に滞在したことがない中国旅券所持者の入国はケースバイケースで認める。
 
 中国から帰国する国民、永住者、長期滞在許可取得者には、帰国後14日間の休暇取得を義務付ける。
 
 中国本土出身者の就労査証の新規申請は受け付けない。しかし既に就労査証を取得している者の更新申請は認める。
 
 対策チームのウォン国家開発相は、これらの措置は国内感染を防ぐためだと強調した。ほかの国も中国からの入国を規制しており、米国は31日付で、最近中国に滞在した外国人の入国を禁止した。武漢のある湖北省から帰国する国民は14日間、隔離する。
 
 チャン・チュンシン通産相は2日、感染した中国人が宿泊していたオアシア・ホテル・ダウンタウンを訪問した際の会見で、武漢ウイルス禍は2003年の新型肺炎(サーズ)の時より、世界経済に大きな影響を与える可能性が高いと語った。
 
 ヘン・スイーキアット副首相兼財務相は、18日の国会に提出する来年度予算案に、影響を受けた運輸・観光セクターに対する支援措置を盛り込むと明らかにした。
 
 中国衛生当局の2日の発表によると、感染者数は中国本土で1万7,205人に達した。死者は中国本土以外の1人を含む362人になった。

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