シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPパーム油価格が大幅下落、新型肺炎が影響

経済

2020年1月31日

パーム油価格が大幅下落、新型肺炎が影響

 パーム油価格が大きく落ち込んでいる。マレーシア証券取引所(ブルサ・マレーシア)先物市場では1月28日、終値が1トン当たり2,575リンギ(約6万8,800円)となり、前日比で10.0%下落。1日の下落率では2008年10月24日の10.3%以来の大きさとなった。中国で新型コロナウイルスの感染が広がったことで先行き不安が広がり、大きく値を下げた。ザ・スター・オンラインが29日付で伝えた。
 
 パーム油価格は昨年の10〜12月に上昇していたが、今年1月にはこれまで15.6%下落。インド政府がマレーシアからのパーム油輸入停止を業者に通達したほか、中国で新型コロナウイルスの感染が拡大していることが背景にある。
 
 代替品である大豆の価格が下がったこともパーム油価格の下落に影響。米シカゴ先物市場では、大豆価格がこのほど過去6週で最安値を付けた。植物油取引を専門に手掛けるスンビン・グループ(本社:インド・ムンバイ)のアナリストは、「ポジティブなニュースがなく、商品需要の先行きに陰りが出ている」と話している。
 
(提供:亜州ビジネスASEAN
 

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPパーム油価格が大幅下落、新型肺炎が影響