シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP5人目の新型肺炎の発症者を確認、中国訪問者の監視強化

社会

2020年1月28日

5人目の新型肺炎の発症者を確認、中国訪問者の監視強化

 中国湖北省武漢から広まった新型コロナウイルスの感染による肺炎患者は中国本土で4,515人と前日の2倍になり、死亡者も106人になった。シンガポールでは27日、5人目の感染が確認された。シンガポール当局は、過去14日間に中国から帰国した学生、教育機関の教職員、および保育所、高齢者介護施設の職員に対し、帰国翌日から14日間の休暇取得を義務付けた。感染拡大を防ぐためだ。
 
 サーモカメラによる体温感知は29日からすべての着陸便に適用する。中国本土からの航空便の旅客から体調不良者を見分けるための目視による監視も開始する。
 
 感染が新たに確認されたのは中国人女性(56)。18日、家族とともに武漢からシンガポール入りした。国立伝染病センターに収容されている。24日に肺炎の症状が出て、26日、タントクセン病院に移送された。症状が出てからはセイロン・ロードの自宅にいた。
 
 これまでに感染が確認された患者はすべて武漢から入国した中国人。医療従事者を含む57人に感染の疑いがあるが、国内感染はこれまでのところない。
 
 感染拡大を阻止するため設けられた特別作業班(班長はガン・キムヨン保健相)は、不要不急の中国本土への旅行を延期するよう国民に勧告した。
 
 ウイルス騒動の影響を受けた企業には、現金収支、社員保持を後押しする措置を講じる。

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