シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP武漢ウイルス感染者が7人に、湖北省訪問者の入国・乗り継ぎを禁止

社会

2020年1月29日

武漢ウイルス感染者が7人に、湖北省訪問者の入国・乗り継ぎを禁止

 シンガポール当局は、湖北省武漢を発生源とする新型コロナウイルスによる肺炎発症者が28日、2人増え、7人になったことを受け、リスクが高まったとして、湖北省を最近訪問した者のシンガポール入国を禁止すると発表した。湖北省住民のシンガポール就労査証申請も当面、受け付けない。
 
 新たに感染が確認されたのは武漢から入国した中国人。うち1人は56歳の男性(シンガポール居住者)でパシル・リス・グローブに家がある。もう1人は家族とともに入国した35歳の旅行者で、マリーナ・ベイ・サンズに宿泊していた。感染が確認された7人はすべて、武漢から入国した中国人。
 
 中国本土での感染者は5,974人で前日より約1,460人増加。死者は132人になった。感染は中国国外にも広がっており、10余りの国・地域で感染が報告されている。
 
 感染拡大を防ぐ目的で設置された特別作業班の共同委員長、ローレンス・ウォン国家開発相は「平時とは異なる事態だ。いかに迅速に計画、行動を新たな事態に合わせ調整するかが重要だ」と説明した。
 
 監視対象になる3つのグループのうち、最近湖北省から入国しシンガポールに現在滞在している旅客、および湖北省発行の旅券を所持する中国人(計2,000人で半数は居住者)について、感染リスクが高い者を隔離する。
 
 湖北省に滞在したことがある帰国予定者(シンガポール居住者および長期滞在許可所持者)は帰国と同時に隔離する。
 
 また29日昼から、過去14日の間に湖北省を訪問したことのある、初めてシンガポールを訪れる予定の者、湖北省発行の旅券を持つ者の入国、乗り継ぎを禁止する。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP武漢ウイルス感染者が7人に、湖北省訪問者の入国・乗り継ぎを禁止