2020年1月27日
12月のインフレ率1.0%、前月から加速
マレーシア統計局は1月22日、2019年12月の消費者物価指数(CPI)が122.3(2010年=100)となり、前年同月から1.0%上昇したと発表した。前月の0.9%からやや加速。生鮮食品と政府による価格統制品を除くコア指数の上昇率は、前月と同じ1.4%だった。
CPI上昇率は12品目のうち10品目でプラス。雑貨が2.4%で最も高く、これに食品・非アルコール飲料、住居・水道光熱費、教育がともに1.7%で続いた。マイナスだった品目は運輸と衣類・履物で、それぞれマイナス1.9%とマイナス1.0%だった。
CPIは前月比で0.2%上昇。12品目のうち4品目がプラスで、最も伸びが高かったのは食品・非アルコール飲料の0.5%だった。4品目は前月から横ばい。マイナスとなったのはアルコール飲料・たばこ、衣類・履物、娯楽・文化、雑貨の4品目で、いずれもマイナス0.1%だった。
19年通期のCPIは前年から0.7%上昇した。12品目のうち10品目がプラスで、最も伸びが高かったのは住居・水道光熱費の1.9%。これに食品・非アルコール飲料が1.7%、アルコール飲料・たばこが1.5%で続いた。マイナスとなったのは運輸と衣類・履物で、それぞれマイナス3.1%、マイナス2.0%だった。
なおマレーシア産業開発金融(MIDF)系のシンクタンク、MIDFリサーチは、2020年のインフレ率が2.4%に加速するとの予想を先月発表。政府が燃料補助金の対象を狭めることを理由に挙げた。一方、物価上昇が加速する中で消費意欲は減退するとみている。
(提供:亜州ビジネスASEAN)